「山本容子展 『詩画集 プラテーロとわたし』刊行記念 」@丸善 名古屋本店 6階ギャラリー
『詩画集 プラテーロとわたし』のために描き下ろされた山本容子さんの
銅版画の展覧会が、丸善名古屋本店6階のギャラリーにて開催中です。
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丸善創業150周年記念 「山本容子展 『詩画集 プラテーロとわたし』刊行記念 〜物語に出会いを求めて〜」
会場:丸善 名古屋本店 6階ギャラリー
愛知県名古屋市中区栄三丁目8-14 TEL:052-238-0320
会期:2020年3月25日(水)~3月30日(月)
営業時間:10:00〜21:00 (最終日は17:00閉場)
※営業時間の変更などの可能性もございます。
営業状況につきましては店舗ホームページやお電話などでご確認下さい。
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詩と音楽を包みこむ銅版画
ノーベル文学賞を受賞したフアン・ラモン・ヒメネス(1881-1958)というスペインの詩人をご存知でしょうか。彼の代表作、ロバと詩人の感動的なエレジー『プラテーロとわたし』は世界中で愛されている散文詩集です。このすぐれた音楽性と豊かな色彩にあふれた作品には、イタリア生まれの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコが作曲したギターと朗読のための28曲があります。それが今回の企画の出発点でした。
メゾソプラノ歌手・波多野睦美さんの〈音楽に合わせた朗読〉にふさわしい斬新な日本語訳、そして、その世界を包みこむような山本容子さんの銅版画。容子さんは今回の仕事についてこう書いています――「ギターの演奏と朗読を聴きながら、銅版をオレンジ色の絵の具を塗布したキャンバスに刷った。オレンジ色のベースは、ヒメネスとプラテーロの素肌のあたたかさと、太陽があたためた大地の色、信頼関係の色。……(詩人とロバが)時空を飛び越えた」。
こうして〈詩と音楽と絵〉が一体になった素晴しい詩画集が生まれました。
〈刈谷政則(編集者)〉