「詩画集 プラテーロとわたし」刊行記念 絵と音楽の旅 @ハクジュホール
『詩画集 プラテーロとわたし』の刊行を記念して、画家の山本容子さんをゲストに迎え、本書の訳者である歌手・波多野睦美さんとギタリスト・大萩康司さんのコンサートが開催されます。
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「詩画集 プラテーロとわたし」刊行記念 絵と音楽の旅 〜山本容子さんを迎えて〜
会場:ハクジュホール
東京都渋谷区富ヶ谷1-37-5 TEL:03-5478-8867
会期:2020年9月23日(水) ※4月に予定されていたものの振替公演です
開場時間:18:30 開演時間:19:00
※既に予約は締め切っております
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詩と音楽を包みこむ銅版画
ノーベル文学賞を受賞したフアン・ラモン・ヒメネス(1881-1958)というスペインの詩人をご存知でしょうか。彼の代表作、ロバと詩人の感動的なエレジー『プラテーロとわたし』は世界中で愛されている散文詩集です。このすぐれた音楽性と豊かな色彩にあふれた作品には、イタリア生まれの作曲家カステルヌオーヴォ=テデスコが作曲したギターと朗読のための28曲があります。それが今回の企画の出発点でした。
メゾソプラノ歌手・波多野睦美さんの〈音楽に合わせた朗読〉にふさわしい斬新な日本語訳、そして、その世界を包みこむような山本容子さんの銅版画。容子さんは今回の仕事についてこう書いています――「ギターの演奏と朗読を聴きながら、銅版をオレンジ色の絵の具を塗布したキャンバスに刷った。オレンジ色のベースは、ヒメネスとプラテーロの素肌のあたたかさと、太陽があたためた大地の色、信頼関係の色。……(詩人とロバが)時空を飛び越えた」。
こうして〈詩と音楽と絵〉が一体になった素晴しい詩画集が生まれました。
〈刈谷政則(編集者)〉