理論社

第9回

2020.09.01更新

自分の道を見つけたい! 第9回 ここいろ篇3

高畑さんの、甘く切ない青春の一幕。
うかがっていて感じたのは、人を好きになって、怖くなって、喜んで、勇気を出して、号泣して、という恋にまつわる気持ちに、異性愛と同性愛の違いなんて全くないんだなということでした。
そして私は個人的に、當山さんも高畑さんも辛い思いをしながらも、男の子とも女の子とも恋愛して青春時代を思いっきり謳歌しているなあということに驚き、感心しました。
私の中高時代よりも、よっぽど爽やかな青春の風が吹いているじゃないか!
どういうこっちゃ! と。

もしかしたら、自分のセクシャリティに悩んでいる方の中には、マイノリティであるが故に、そもそも恋愛の対象と出会うこと自体できないんじゃないか、なんて悩みを抱える方もいるかもしれません。
しかし、お二人のお話を聞いていると、恋愛の相手に出会い、成就するかどうかというのは、決して確率論で語り得るようなことじゃないらしいぞ、と知らされているような気がしました。
だって、マジョリティのはずの私より、マイノリティのはずのお二人のほうが、ずっと青春をエンジョイしてますからね!
確立論じゃないし、多数派などという数量の問題でもないことを、暴かれてしまったような心地がします。

人は、出会うべき人とは、ちゃんと必要なタイミングでめぐり逢うようになっているんじゃないかなと、個人的には思っています。
その「出会うべき人」は、ときに恋人だったり、ときに友達だったり、ときにちょっとお喋りしただけの誰かだったり……。
「運命の歯車を回す人や出来事」は、誰の人生にも現れるようになっているなと、これも、ここまで生きてきたからこそ抱くようになった私の確信です。

さて、次回は、そんな「運命の歯車が回った瞬間」について、お二人にうかがっていきたいと思います。
ぜひ読んでくださいね。

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