理論社

第18回

2021.02.01更新

自分の道を見つけたい! 最終回 G1さん篇6

さて、「ハーモニィカレッジ編」「ここいろ編」「G1さん編」と全18回にわたって、人生のつまづきものり越えながら、自分らしい道を歩いてきた方々にお話をうかがってきた、この「自分の道を見つけたい!」の連載も、今回で最終回になります。

この連載は、私自身が「自分はどんな道を生きたいのだったかなあ」と、生き方について少々道迷いをおこしていたようなところがあり、他の人は「自分の道」についてどんなふうに考え、どんなふうに生きてきたのかを聞いてみたいと思ったことがきっかけになって始まりました。
いろんな人の道のりについてうかがっていると、とても面白くて興奮したので、小、中、高校生くらいの、「どんなふうに生きたらいいんだろう」と迷うことも多い人たちにも、なにかすこしでもヒントになったり、面白いと感じてもらえたらいいなあと思ったのです。

「自分の道」がどういうものであってほしいかというのは、人それぞれまったく違っていて、それぞれに個性的なものだと思うのです。
社会的に成功したい、目立ちたい! と思う人もいるし、勝負の世界で勝ち抜くことに喜びを感じる人もいるでしょう。オタク道を追求したい人もいれば、恋愛に命を燃やしたい人もいるかもしれないし、穏やかに笑って暮らしたい人もいれば、あまり人と関わらず静かに自然と向き合いたい、なんて人もいるかもしれません。
冒険心旺盛に世界に飛び出したい人もいれば、大和撫子の道を追求したい人もいるかもしれません。常識的な平穏な生き方をしたいと願う人もいれば、非常識でぶっとんだことをしたいと思う人もいるでしょう。

人はみな、それぞれに立場も感じ方もバラエティ豊かに異なっているものです。だから四人の方のお話について、私とはぜんぜん違う感想を持つ方もいると思います。
みなさんは、四人の方の話の、どんなところがいちばん印象に残りましたか?

私自身がいちばん強く感じたのは、「人は、自分の心に嘘をついて生きるというのが、いちばん辛いんじゃないかなあ」ということでした。

「自分は本当はどんなふうに生きたいのか」というテーマって、思春期だけの悩みじゃなく、大人になってもずっとつきあっていくような、とても大きなテーマなのだと思うんです。
そして、自分がどんなふうに生きたいのかっていうことは、世界でただひとり、自分自身しか分からないのだと思います。
自分の奥深くにある「本当の気持ち」を見つけることができるのは、親でも先生でも友だちでも恋人でもなく、自分自身だけです。

だから、いつでも何度でも、自分の心がどう感じているのか、自分の本心はどこにあるのか、本当は自分はどうしたいのか、悩んだときは立ち止まって、じっくり自分の声を聞くことが、すごく大事じゃないかなあって思います。

私はきっと、私自身の声をもう一度しっかり聞きたかったからこそ、さまざまな人にお話をうかがおうと思ったんだろうなと思います。
連載に登場いただいたみなさんのお話をうかがいながら、いつも自分の生き方や在り方と照らし合わせて、自分自身とも対話を重ねていたように思います。 そうやって改めて自分と対話をしたおかげで、「自分の道」について、新たな掘り下げや発見もできたように思います。

私自身の現在の心境についていうと、新しい生き方にチャレンジしていこうと心が固まってきたので、しばらく海外で過ごしたり、外の世界を見てまわるつもりです。
その新しい道で出会う人たちや出来事の中でも。たくさんの発見があるといいなと思います。
そして、これまでの連載の内容と合わせて、私自身が見つけた「自分の道」についても、いつかなんらかの形で書き記し、お伝えできたらと思っています。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました!
ぜひまたどこかでお会いできますように。

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