理論社

第12回

2020.10.15更新

自分の道を見つけたい! 第12回 ここいろ篇6

つい最近、ここいろのお二人の講演会に、小学校五年生の女の子がひとりで来る、ということがあったそうです。
その子はくしゃくしゃのイベントのチラシを握りしめて、ずっとひとりで自分の性について不安を抱えていたことを話してくれたそうです。
どれほどの勇気をふりしぼって来たことでしょう。女の子の話を聞きながら、高畑さんはボロボロと泣いてしまったそう。
「まるで、かつての自分たちのようだ」
「こういう子に届いてほしくて、ここいろhiroshimaの活動をやっているんだよね」
と、當山さんと高畑さんは肯きあっていました。

第12回-2画像

取材では、小学校で出張授業をする二人の様子も見させてもらいました。
かつては小学校の先生でありながら、「自分らしく生きていいんだよ」と子ども達に伝えることができず苦しんだ高畑さんも、ここいろhiroshimaとして行う授業では、のびのびと「自分に嘘をつかない言葉」を伝えられているようでした。

さて、では最後に、お二人からみなさんへメッセージをいただきたいと思います。

高畑さん(さーちゃん) 高畑さん
(さーちゃん)
「どうして自分は人と違うんだろう。」
「誰にも本当の自分を知られたらいけない。」
「1人で頑張らなきゃ。」
「自分はなんて無力なんだろう。」
「自分はいちゃいけない存在なんだ。」
「生きていくのが怖い。」

そんな気持ちを持ち続けてきた私ですが、それらの痛み・嘆きはいまは大きなギフトに変わっている実感があります。それは、自分自身と一生懸命向き合って、「自分に嘘をつきたくない」、「自分らしく生きたい」という心からの本音をつかんで、その道を歩くことを決めたから。
自分と向き合うことはすごく怖いです。でも、その怖さの先に、あなたの命が輝きだすターニングポイントが必ず待っています。

だから、いま過去の私と同じように悩んでいるあなたも大丈夫。
人生には無駄な時間なんて1秒たりともありません。あなたが懸命に生きた時間全てがあなたの糧になって、あなたを輝かしてくれるはずです。

どうか今を全力で生きてください。喜びも悲しみも味わい尽くしてください。
そして、その道中で「あなたは1人じゃないよ」、「私がいるよ」、「大丈夫だよ」と受けとめてくれる人との出逢いを大切にしてください。その人たちはあなたがあなたらしく輝くことを心から願ってるので、必ずあなたの力になってくれます。

最後に。私たちはいつでもあなたの味方です。
くじけそうになったら、思い出してね(*^^*)
ともに輝いて生きていくあなたへ。さーちゃんより。
當山さん(あっきー) 當山さん
(あっきー)
自分らしく生きる。言葉では簡単に言うけれど、それってめちゃくちゃ難しい。僕だって今ですら時々自分を見失いそうになることがある。そんな僕から伝えたいことは、「どんなあなたでも必ず味方はいる」ってこと。たとえ人に言えないようなことを抱えていても、自分にコンプレックスがあっても、きっと受けとめてくれる人がいる。だからどうか、あなたはあなたのままで生きてほしい。苦しいときには逃げても大丈夫。「助けて」って言っても大丈夫。いつかあなたと直接会える日が来ると良いな。その時は、たくさんおしゃべりしましょう♪

お読みくださり、ありがとうございました!

1 2 3 4 5

SNSでシェアする

  • Twitterで共有